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ブラームスの胸奥へと誘う、滋味深き音楽。
ブラームス ピアノ作品集Vol.1
シュトライヒャーとベーゼンドルファーを弾く
ブラームス:
ピアノ・ソナタ 第1番 ハ長調 作品1
ワルツ集 作品39
3つの間奏曲 作品117
6つの小品 作品118
上野 真 (ピアノ)
19世紀から20世紀前半にかけての黄金時代のピアノに深くこころを寄せるピアニスト、上野真によるブラームス。初期から後期までこの作曲家の生涯を俯瞰したプログラムを、上野は楽器特有の質朴な暖かみを生かし、インティメートな作品群から芳醇な魅力を引き出しています。シュトライヒャーの活力もベーゼンドルファーの渋い深みも、オーセンティックで端正な解釈に支えられ、ブラームスの内なる声を聴くような味わいにみちたアルバムとなりました。
TRITON 税抜価格:3,000円 / 仕様:CD盤 / 品番:OVCT-00148 / 2017年5月31-6月2日 三重県総合文化センターにて収録
使用楽器について
ブラームス(1833–1897)の作品をこのCDに収録するにあたり、1850年代初頭に作曲された「ピアノ・ソナタ 第1番」と、1860年代に作曲された「ワルツ集」をJ.B.シュトライヒャーで、1890年代に作曲された晩年の作品「3つの間奏曲」「6つの小品」をベーゼンドルファーで演奏しています。これら2台の楽器はハンマーなどの多くのパーツが、オリジナルの状態のもので、とても貴重なものです。(楽器協力:クリストーフォリ 堺・山本コレクション)
J.B.Streicher[J.B.シュトライヒャー](1846年製)
ピアノ・ソナタ 第1番 / ワルツ集 で演奏
当時のフルコンサート・サイズでアングロ・ジャーマンアクション、ウィーン式アクション、平行弦。
Bösendorfer [ベーゼンドルファー](1903年製)
3つの間奏曲 / 6つの小品 で演奏
サロンに適したサイズ(約200cm)、ウィーン式アクション、交差弦。
ブラームスのピアノについて
ブラームスは1860年代にウィーンに定住することになりましたが、ウィーンに移ってからは、シュトライヒャーやベーゼンドルファーを弾き、1870年代以降、特に協奏曲の演奏会の時は、当時新しいピアノメーカーだったドイツのベヒシュタインやアメリカのスタインウェイも使っていたようです。ただし自分のアパートに は1868年製のシュトライヒャーを1897年に亡くなるまで所有して弾いていたようですし(この楽器は第二次世界大戦中に焼失)、ウィーン式とイギリス式のアクション両方、新しいピアノと古いピアノを自在に行ったり来たりしていたようです。それらの楽器の違いについては、非常に大きな関心を持っていたことが手紙などからも明らかです。(CDブックレットより抜粋)
関連サイト
関連作品
2台のオリジナル・フォルテピアノによる ショパン:ピアノ・ソナタ第2番&第3番
上野 真(ピアノ)
税抜価格:3,000円
品番:OVCT-00101